2007年9月15日

デ・ラ・ロサのメール

コンストラクターズポイント剥奪&1億ドル罰金という裁定が下った、マクラーレン・スパイ疑惑に関して、その裁定の根拠となる詳報がでた。

―キミがフェラーリ移籍して即、初勝利を飾った、'07シーズン開幕戦、オーストラリアGP直後にかわされた、マイク・コフラン<->ペドロ・デ・ラ・ロサ<->フェルナンド・アロンソの3者間でやりとりされた電子メール、テキストメッセージ(=日本で言うショートメッセージ)、電話による通信記録が証拠となった模様。
ちなみに、ハミルトンからFIAには何も情報はもたらされなかった(回答はあった)。

以下、autosport.comの英語原文をエキサイト翻訳にかけた後、意訳。

■デ・ラ・ロサ>コフラン(e-mail:2007/3/1 09:57)
ハロー、マイク、あなたはRed Car(=フェラーリ)の重量バランスを知っているの?
それをシミュレータで試してみるのは重要だと思う。
p.s. 明日、シミュレータにいるよ(=試してみるよ)。

※ただし、そのシミュレーションが行われたかどうかについては不明。
だが、ロサのコフランへ対するアプローチから察するに、チーム内の第3者(テストチームスタッフ?)からロサへ何らかの情報がもたらされたと考えられる。

■コフラン>デラロサ(テキストメッセージ)
WMSCはコフランがデ・ラ・ロサに送ったテキストメッセージで「フェラーリの重さの分配の正確な詳細がある」と返答したと確認。
■デ・ラ・ロサ>アロンソ(e-mail:2007年3月25 01:43)
オーストラリアGPでのフェラーリの2台の重量配分を少数第2位までを伝えるメールを送信。
■アロンソ>デ・ラ・ロサ(e-mail:2007/03/25 12:31)
※ロサとアロンソは違う時間帯の場所にいたため、タイムスタンプの誤差があります。
フェラーリの重量分配にはびっくりしたよ。
それが100%信頼できるかどうか判らないけれど、注意してみるよ。

ふたりのメールはマクラーレンの重さの分配がフェラーリのそれとどう比較されるかに関する議論を続行します。

■デ・ラ・ロサ>アロンソ(2007/03/25 13:02)
ナイジェル・ステップニーはチーフメカニックをやっていたのだから、彼から与えられるフェラーリのすべての情報が非常に信頼できるよ。彼が今、チーム内でどんな職に就いているかは知らないけどね。
でも、彼はコフランと非常に親しく、オーストラリアでキミが18周目でピットインすると私たちに教えてくれた人なんだから。

後日、デ・ラ・ロサ>コフランのメールで、彼(デ・ラ・ロサ)が「翌日シミュレータでテストするために、フェラーリ車の重量配分を知りたい」と明確に述べた(シミュレータでそれを試すためにその情報を知るのは、重要だと)。

ロサは公聴会で、正確な詳細がはっきりしていないとコフランが返答したとき、フェラーリ車の重量配分がマクラーレン車と非常に異なっていたので事実上、シミュレータでテストする必要がないと決めたとWMSCに説明した。

デ・ラ・ロサは、その後、情報が重要でないとみなしたと述べたが、WMSCではテスト・ドライバが一人でこの様な決定を行えることはあり得ない(要するに、マクラーレンのエンジニアの助けがあった)と考えている。 また、なぜ、デ・ラ・ロサが、この情報が重要でないとみなすなら、彼が数日後、3月25日アロンソとそのことについて議論しているかもついても疑問が残る。

また、デ・ラ・ロサの証拠では、マクラーレンの利益のためにフェラーリの情報を使ってテストすることに関して、ためらいを感じさせることはなかったが、結局、そうしなかったのは技術的な理由があったためだと言う事を明らかにしている。
つまり、開幕戦時点でフェラーリの作戦はアロンソに筒抜けだったと言うことになる。 作戦でレース展開が変わるわけではないが―事実キミは開幕戦で圧勝している―、それでも、やはり違法な情報ソースを使って競争相手の秘密をしっているというのは、卑劣なことだ。

また、デ・ラ・ロサの発言ではチームはフェラーリの情報を知らなかったが、自分の判断で使わなかったと言うことになっているが、いくらチーム在籍期間が長いとはいえ、そこまでの権限が1テストドライバーにゆだねられるわけはない。

3者間のメールのやりとりは、フェラーリのフレキシブル・ウイングとエアロに関する情報、タイヤ冷却ガス、ブレーキングシステムと多岐にわたっている。

このやりとりが事実で、それだけを証拠にこの事件の顛末について考えるならば、デ・ラ・ロサとアロンソは数年間の資格停止処分を食らっても仕方ない。逆に、チームに下された115億円の金銭的処罰は大きすぎで、コンストラクターズポイント剥奪だけでも良かったのでは?

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